群馬は「参考に」、茨城はこだわらず 魅力度ランキング栃木県初の30位台反応

下野新聞
2015年12月26日

 民間調査会社が毎年発表している「地域ブランド調査」で、ことしは本県の都道府県魅力度ランキングが35位と過去最高順位となった。40位台が定位置となっていた北関東4県の中で、頭一つ抜け出した格好だ。その上で県は県政の新たな基本指針となる次期プラン「とちぎ元気発信プラン」で、2020年に25位以内との目標を設定した。民間会社の調査結果にこだわるべきか否か-。北関東各県によっても対応は分かれる。

 ブランド総合研究所(東京都港区)の地域ブランド調査が始まって7回目。本県は埼玉を含めた北関東勢で初の30位台に躍り出た。福田富一(ふくだとみかず)知事は「有名有力県とちぎの発信力を高め、魅力度ランキングの向上を図る」と、3選目の公約に掲げている。この実現のため、テレビなどで本県をPRする映像の露出を増やす戦略が当たったようだ。

 本県の35位について、41~47位が続く群馬県広報課の担当者は、日光の二社一寺が世界遺産になって15年以上経過している点を挙げ、「地道な情報発信が実ったのではないか。群馬も世界遺産の富岡製糸場があるので栃木県を参考にしたい」と述べ、ランクアップへの意欲を見せた。

 一方、12年に46位となった以外は47位の茨城県広報広聴課の担当者は「おめでとうございます」と述べたたものの、「それ以上のコメントはない」として、こだわりを見せなかった。

 今後の順位アップに向け、本県の担当者は「発信力をさらに強化し、次期プランに掲げる目標達成のために頑張っていきたい」と話している。