東武鉄道が新型特急「スペーシアX」公開 豪華なラウンジ、プレミアムシートも

下野新聞
2023年4月23日

東武鉄道は16日、東京・浅草-東武日光駅、鬼怒川温泉駅間を結ぶ新型特急「スペーシアX(エックス)」の車両を報道陣に公開した。33年ぶりの新型車両で、日光、鬼怒川など栃木県内沿線の伝統文化や自然をモチーフにしたデザインをふんだんに取り入れた。7月15日に運行を始める。

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車両は6両編成で定員212人。このうち、浅草方面側の6号車の一部に「コックピットスイート」(定員最大7人)を設けた。日光東照宮の国宝陽明門の柱にある「グリ紋」をデザインした照明やソファ、大理石のテーブルを置いた。

日光側の1号車は、カウンターで生ビールなどを提供するラウンジとなり、2号車は電動リクライニング席のプレミアムシートとなっている。他にスタンダードシートもある。

デッキ天井は、鬼怒川など日光の自然のイメージ映像を楽しめる天窓表示器を設置。車体の白色は日光東照宮の社殿に塗られた「胡粉(ごふん)」を、窓枠は「鹿沼組子」をそれぞれモチーフにした。

東武鉄道車両企画課の間仲祥司課長は「日光・鬼怒川地域の地元や沿線の皆さまに愛される車両になってほしい」と話した。