JR烏山線アキュムが「ローレル賞」 非電化路線の乗り心地向上、排ガスゼロに高い評価

下野新聞
2015年9月27日

 【那須烏山】JR東日本は26日、2014年3月に烏山線で導入した国内初の蓄電池駆動電車「ACCUM(アキュム)」の「ローレル賞」の授賞式を烏山駅前で行った。

 全国規模の鉄道愛好団体「鉄道友の会」が前年に営業運転を始めた国内の鉄道車両から優れた鉄道車両を表彰する賞。架線と大容量蓄電池を併用するハイブリッド方式のアキュムは、従来運行されてきたディーゼルエンジンの車両より振動や騒音が小さく排ガスもないため、烏山線のような非電化路線の「旅客サービスと環境適合性を向上させた」と高く評価された。

 式にはJR関係者や大谷範雄(おおやのりお)市長ら約150人が出席。鉄道友の会の須田寛(すだひろし)会長が「アキュムは鉄道に問われる環境対策と省エネルギーの問題に一つの前向きな答えを出している」とあいさつ。大谷市長は「ローレル賞を受賞したアキュムは、地方創生を進める市の地域資源の代表格だ」と祝辞を述べた。

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