干し芋生産が最盛期 茨城・ひたちなか

茨城新聞
2023年2月3日

茨城県特産の冬の味、干し芋の生産が最盛期を迎え、農家では、天日を浴びる無数の干し芋が黄金色に輝いている。

茨城県ひたちなか市阿字ケ浦町の黒沢誠児さん(61)は先代から、50年以上作り続けている。早朝に芋をふかして皮をむき、厚さ1センチに切って網に並べる。約1週間の天日干しの間、太陽光と寒風を受けることで光沢と甘みが増す。今年は芋の品質が良く、冬場の天候に恵まれたことから、例年以上の出来という。作業は2月中旬まで続く。

黒沢さんは「硬すぎず、やわらかすぎない食感と、かむほどに広がる芋本来の甘みを味わってほしい」と話した。