花魁道中を再現 富岡製糸場(群馬・富岡市)を学生が華やかに練り歩く
上毛新聞
2023年2月11日
「江戸の華」と呼ばれた遊郭の恒例行事を再現した「花魁(おいらん)道中」が1月29日、群馬県富岡市の世界文化遺産、富岡製糸場で開かれた。きらびやかな衣装を身にまとった男女14人が場内の国宝、西置繭所内を練り歩き、100人の観客を魅了した。
日本舞踊や邦楽を専攻する東京芸術大の学生や卒業生らが出演。遊女の姿で約21メートルの特設通路を優雅に歩き、それぞれが得意の舞を披露した後、行列を作ってゆっくりと退場した。
表現力を学ぶために弟子と訪れたという箏曲奏者の石井ます美さん(47)=前橋市=は「おはやしの演奏力の高さや、出演者の色気を感じられた。伝統文化を次世代につなげていきたいと思った」と感想を述べた。
文化庁の「コロナ禍からの文化芸術活動の再興支援事業」の補助金を基に県やアートライブエール群馬実行委員会などが主催した。