「真壁のひなまつり」 ひな人形、華やかに 茨城・桜川
茨城新聞
2023年2月10日
ひな人形が町並みを華やかに彩る「真壁のひなまつり」が4日、茨城県桜川市真壁地区で開幕した。新型コロナウイルスの影響で3年ぶりの開催。再開を待ち望んでいた観光客らが足を運び、店先や玄関先に並ぶひな人形を堪能した。
真壁のひなまつりは19回目で、例年8万人が訪れる。今年は商店や家など約120軒に江戸時代から現代までのひな人形、つるしびなが飾られている。
日本酒「花の井」蔵元の西岡本店(同市真壁町田)では、築150年の「」と呼ばれる土蔵にひな人形を飾り、ひょうたんのランプでライトアップした。ひな人形は市内外の家庭から寄贈されたものが中心。年代や作り手がさまざまで、人形の顔つきや衣装の形、生地の違いが楽しめる。
筑西市から訪れたパート、鈴木由理子さん(65)は「一歩足を踏み入れると幻想的」と感動した様子だった。西岡本店の西岡勇一郎社長(47)は、3年ぶりの開催に「また観光客が戻ってきてくれたらいい」と期待を込めた。
3月3日まで。期間中、人形浄瑠璃(19日)や流しびな(3月3日)といった催しが行われる。