世界遺産登録2年 製糸場に歌声響く ジャズ歌手のシャンティさん 「特別な空間で一体感」 

上毛新聞
2016年6月28日

「富岡製糸場と絹産業遺産群」の世界遺産登録から丸2年を迎えた25日、女性ジャズシンガーのシャンティさんによる「世界遺産記念コンサート」(富岡市主催)が製糸場内の東置繭所で開かれ、県内外の200人が、歴史的建造物に響く心地よい歌声を楽しんだ。

シャンティさんは富岡製糸場の日仏交流史にちなみ、フランス国旗のトリコロールをイメージした姿で登場。新曲の「ビューティフル」やフランス語のラブソング「アントレ・シエル・エ・テール(天と地の間)」など9曲を披露した。
シャンティさんと司会者によるミニトークもあり、初めて見た製糸場の印象を聞かれ「とてもすてきで、違う世界があるとドキドキした」と答えた。東置繭所で歌えることに感謝して「特別な空間なので最初はどうすればいいか分からなかったが、次第に一体感を持てた」と歴史的な空間から刺激を受けている様子だった。
あいさつした岩井賢太郎市長は「3年目が重要で、公開範囲を広げ、繰糸機の動態展示などいろいろな仕掛けで皆さんに来てもらえるようにしたい」と話していた。

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