無添加ハム 世界大会金 日光の「グルメやまなか」 独食品審査味、見た目満点

下野新聞
2022年12月24日

【日光】完全無添加のハムやソーセージなどを製造・販売する下鉢石(はついし)町の「グルメやまなか」の「地豚のロースハム」が、3年に1度開かれる世界的な食肉加工品コンテスト「IFFAコンテスト」で最高賞となる金メダルを獲得した。店主の福井隆治(ふくいりゅうじ)さん(58)は「無添加にこだわってやってきたことが評価されて自信になった」と話す。

コンテストはドイツ食肉連合が主催。本来はドイツで行われるが、今回は審査員が来日して審査した。国内の約90社がハムやソーセージなど約580品を出品。味やにおい、見た目などが減点方式で採点され、満点のみが金メダルとなる。

1897年創業の同店は、長く鶏卵・鶏肉の卸売業を営んできた。うま味調味料や保存料を使用しない完全無添加のハムやソーセージの製造・販売は2008年に始めた。3年前の前回コンテストにロースハムとソーセージ、ベーコンの3品を初出品し、いずれも銀メダルだった。

金メダルを受賞したロースハムは、ブランド豚「あさの豚」を使用。乾塩法と呼ばれる古式製法で仕込み、約3週間熟成させて作る自慢の商品だ。福井さんは「無添加で作るには、新鮮な豚肉や徹底した温度管理などが必要になる。添加物が苦手な人でも安心して食べられる」と説明する。

今回のコンテストではベーコンが銀メダル、ソーセージが銅メダルだった。商品は店舗やオンラインショップなどで販売している。