3本尊 新年へすっきり 日光山輪王寺・すす払い

下野新聞
2022年12月15日

日光市山内の世界遺産・日光山輪王寺で14日、年末の大掃除に当たる「すす払い供養」が行われた。本堂「三仏堂」など同寺各所で僧侶や職員ら約100人が掃除に汗を流した。

3本尊(阿弥陀如来、千手観音、馬頭観音)を祭る三仏堂では午前8時過ぎ、作業開始前に本尊の魂をいったん浄土へ帰す「発遣(はっけん)作法」が行われた。その後、役僧3人が長さ約6メートルの笹(ささ)竹などを使いながら、高さ約7・5メートルの本尊の「お身ぬぐい」をした。

作業を終えた役僧の荻原貞宣(おぎわらていせん)さん(39)は「来年に向け仏様のすすを払うことによって、皆さまが疫病や厄難から逃れられますようにと心を込めて行った」と話した。