風土生かした食べ物を 日光・三依の釣り場 塩引きニジマス作り
下野新聞
2022年12月1日
【日光】中三依の三依渓流つり場でこのほど、地域の風土を生かした「塩引き三依鱒(ます)」作りが行われた。
三依地区の冬の風物詩にしようと、同つり場を経営する塩生康幸(しおのやすゆき)さん(39)と地域おこし協力隊員らが新潟県村上市の名物であるサケの塩引きを参考に昨年始めた。
5日間ほど塩漬けした45センチ前後のニジマスを約2日かけて水に漬けて塩抜きし、数日かけて寒風にさらして干し上げる。2年目の今年は、香り付けのため、塩漬けの際に日光杉の端材で覆うなど日光の特色を生かした工夫を取り入れた。
寒過ぎると凍ってしまうため、この時季しかできない製法だという。「塩引きにすることで身が引き締まり、うまみが凝縮される」と塩生さん。「地域の魅力を生かす取り組みとして、今後も試行錯誤していきたい」と話す。
塩引き三依鱒は、同つり場で数量限定で販売している。