日差し浴び 干し芋甘く 足利で作業本格化

下野新聞
2022年11月22日

冬の味覚、干し芋作りが本格化している。足利市県(あがた)町の「もとざわ有機農園」では、ビニールハウス内に天日干しされた黄色い芋が、甘い香りを放っている。

同園は約6・3ヘクタールにサツマイモ「べにはるか」を有機栽培し、蒸し芋と焼き芋の干し芋を作っている。蒸し芋はスライスし、焼き芋は丸ごと干して、約2週間で出来上がる。今年は9月中旬から開始した。

21日は、従業員13人が手作業で芋の皮をむいたり、網の上に一つ一つ並べたりしていた。同園の前橋宥大(まえばしゆうだい)農場長(25)は「芋の出来は昨年より良い。ねっとりとして、甘み十分な干し芋ができている」と笑顔で話した。作業は来年4月まで続く。

干し芋は近隣の道の駅や観光物産館で販売するほか、同園で直売する。