輝く果皮、漂う芳香 茂木でユズ収穫

下野新聞
2022年11月12日

茂木町で特産のユズの収穫が始まった。「ゆずの里」で知られる山あいの同町山内地区では、周囲の山が紅葉に染まったユズ畑で農家が作業に追われている。

35アールの畑で約300本を育てるユズ農家石河福三朗(いしかわふくさぶろう)さん(80)は11日、妻幸江(ゆきえ)さん(74)と幸江さんの友人馬籠(まごめ)ヒロミさん(71)の3人で朝から摘み取りに精を出した。黄色の実で埋まったコンテナからは芳香が漂った。

石河さんは減農薬で育てた大玉のユズを「ふくちゃんのゆず」の名で直販も行っている。今年は台風の影響もなく、ユズの果皮が特にきれいという。輝くような黄色が朝日に映え、石河さんは「例年以上の品質。今年は1500~1600キロを収穫できそう」と納得の表情だった。収穫は12月中旬まで続く。