ほんのり甘い「関東風」 たまごやき 玉一商店(宇都宮)

2022年10月26日

ジューシーでほんのり甘く、子どもから大人まで誰でも食べられる味わい。県内産の新鮮な生卵をぜいたくに使い、高級サラダ油で丁寧に焼き上げる。味付けは砂糖、塩、みりん、しょうゆのみ。甘みと塩味の絶妙なバランスが自慢だ。

玉子専門店「玉一商店」は、社長の半田弘秋(はんだひろあき)さん(54)の両親が1971年に創業した。2人は行商をしながら県内各地にたまごやきを売り歩いたという。半田さんは当時の味を受け継ぎ機械の使用を最小限にとどめ、焼きの工程を全て手作業で行っている。

店は現在、半田さんの妻で経理を担当する貴実子(きみこ)さん(54)と、弟の祥久(よしひさ)さん(52)、次女の荒木千裕(あらきちひろ)さん(32)の4人で営んでいる。県内の高級すし店や日本料理店への卸売りが主だが、最近は小売りにも力を入れ始め、直接販売のほか、店舗前に自動販売機も設置した。

プレーン540円、県内産ネギと緑が鮮やかな小ネギが入ったネギ玉640円。那須御養卵を100%使用した高級品は800円で、金、土曜、店舗限定販売。

半田さんは「うちのは関東風でちょっと甘め、冷めてもおいしいです。香ばしくなるよう、あえて焦げも少し付けています」と話す。

■メモ 宇都宮市簗瀬町1834の5。午前7時半~午後4時。水、日曜、祝日定休。土曜は限定のたまごサンドなどもある。(問)028・635・5898。