重点「道の駅」 “常陸大宮”を選定 国交省

茨城新聞
2016年1月28日

国土交通省は27日、新たな地域活性化の取り組みを国が後押しする重点「道の駅」に、3月オープン予定の道の駅常陸大宮を選定した。全国でも生産量の少ない洋野菜の地産地消やブランド化の企画が認められた。選定により施設整備や運営面で、通常の道の駅より手厚い支援が受けられるようになる。県内では道の駅ひたちおおた(常陸太田市)に次ぐ2カ所目。

道の駅常陸大宮は、国道118号線沿いの同市岩崎で3月25日のオープンに向け、建設が進められている。愛称は「かわプラザ」。

道の駅では、地場産品を使った地産地消レストランや、野菜や果物の収穫、摘み取り体験ができる農園などを目玉に整備する予定。茨城大と連携して、特産の常陸秋そばや伝統工芸の西ノ内紙などの魅力を体感できるイベントも学生が企画する計画だ。

常陸大宮市道の駅整備推進室は選定について「オープンに向け、あらためて身が引き締まる思い」と歓迎。「道の駅がシティーセールスや活性化の一助になるよう、引き続き整備を進めていく」と話した。

道の駅は、1993年の制度開始からこれまでに全国1079カ所が整備された。県内は常陸大宮と、今年7月オープン予定の道の駅ひたちおおたを含めて13カ所。

道の駅は近年、休憩機能だけでなく、地域の特産物が集積した観光施設としてにぎわいを生んでいる例も多く、国交省は道の駅の活性化を進めたい方針。

重点道の駅は、国交省が地場産業振興や地方移住の促進、交通拠点の機能強化といった提案を募集。31道府県の38カ所を選定した。道の駅に関係する各省庁や県からの実務的な助言がワンストップで受けられ、駐車場やトイレの整備などに使える国交省の交付金助成を含む支援が受けられる。

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