茨城県産食材でフレンチ 料理マスターズ・西野さん監修 東京・渋谷にオープン

茨城新聞
2022年9月20日

東京都渋谷区の松濤に、茨城県ひたちなか市の会社「K・eight(ケーエイト)」が運営する、茨城県産食材をふんだんに使ったフレンチレストランがオープンした。農林水産省の顕彰制度「料理マスターズ」に茨城県で初めて選出された西野正巳さん(57)=ひたちなか市=がプロデュースし、食材も厳選した。食通や一流料理人に県産品を紹介する「茨城のアンテナレストラン」を目指す。

レストランは「ビストロエイト」。同社からコンサルタント業務を請け負った西野さんがメニューを一新して、リニューアルオープンした。西野さんは同市の日本料理店「京遊膳 花みやこ」の店主で、2018年には県内初の料理マスターズに選ばれた。県の「いばらき食のアンバサダー」も務める。また同店は県による選定事業「茨城至宝のレストラン2022」で、最高位の「三つ星」に唯一認定されている。

ビストロエイトでは食材の約8割を茨城県産でそろえる。西野さんが日頃から付き合う県内生産者の食材を厳選した。西野さんは「茨城のアンテナレストランに位置付けたい」と話す。普段から顔見知りの一流シェフに「茨城の食材を紹介してほしい」と問い合わせを受ける。西野さんは「ここに来れば、生産者とつながれる場所にしたい。思い切り茨城カラーを出し、東京から発信したい」と語る。

シェフの松本達也さん(35)は「茨城で出会った生産者はこだわりを持ち、土地の自然の力を生かしていた。素材を生かした料理にしたい」と意気込む。