《釣り》鹿島沖・テンヤマダイ 活エビで大型狙う 季節限定、効果は絶大

茨城新聞
2022年7月2日

今鹿島沖では、生きたエビ「活エビ」で釣るテンヤマダイが熱い。関東のテンヤマダイの餌といえば冷凍エビが一般的。だが、今回乗船した鹿島漁港「幸栄丸」では、季節限定で生きたエビを使える。活エビの効果は絶大で、ここ数日5キロを優に超える大ダイが連日複数枚揚がっているとのことだった。

当日は4時半前に余裕を持って到着し、受け付けを済ませた。5時ごろ出船し、40分ほど走って最初のポイントへ。ここ数日荒れた天気が続いていた影響で少しうねりが残る。

今回用意したタックルは2・4メートルのテンヤマダイロッドに、2500番台のスピニングリール。糸はPEライン0・8号、リーダーにフロロライン3号をセット。テンヤは主に遊動テンヤの8号、10号を使用した。

仲乗りから餌を受け取ると、「準備できた方からスタートして」と船長のアナウンス。まずは8号の遊動テンヤからスタートだ。30メートルほど投げて、広範囲を探ってみる。着底を感じたら一度大きくさおをはね上げ、アタリを待つ。

マダイは大きいほどアタリが小さく繊細になるため、着底後神経を研ぎ澄まして誘いを入れていく。

開始から30分、時合いが到来した。さおを大きくあおっている途中でこんこん、と小さなアタリ。大きくアワセるとマダイ特有のたたくような強烈な引きとともにドラグのラインが勢いよく出ていく。ラインを張りながらゆっくりとやりとりし、上がってきたのは1・8キロの良型だった。

この日は遠くに投げて、広範囲を探るのが重要で、この後も最大2・3キロを筆頭にキロオーバー7匹と合わせて9匹のマダイを釣り上げた。5キロ超えも複数揚がり、最大は5・8キロだった。

活エビでアタリも多く釣果にも大満足=鹿島沖

 

 

生きたエビを使うため、魚のアタリも非常に多く、マダイの他、ハナダイ、ホウボウ、イナダ、メバル、ショウサイフグなども釣れており、多種多様な魚を狙えるのがテンヤマダイの魅力といえる。

水深30メートル前後の浅場で根がかりも少なく、初心者や子どもでも取っつきやすい。活エビのテンヤマダイは季節限定の釣り。ぜひこの機会にチャレンジしてみてはいかがだろう。(キャスティング水戸店・会沢翔平)