食感、風味で地域を表現 ニラそばシウマイ みっちゃん蕎麦(鹿沼) 

2022年4月7日

 シューマイによるまちづくりが進む鹿沼市。市内各店がレシピに趣向を凝らす中、“鹿沼らしい”商品といえば、みっちゃん蕎麦(そば)の「ニラそばシウマイ」(3個360円)だ。

 「そば屋が使う食材で鹿沼が表現できるシューマイを作ろう」と、店主の「みっちゃん」こと柏崎光子(かしわざきみつこ)さん(66)が考案した。

 「にらそば」で使う市特産のニラの茎、炊いたソバの実を、国産豚のひき肉と粗みじん切りしたバラ肉に加え、たねを作る。うま味や香りを増すため大葉や干しシイタケのみじん切りも加え、そばつゆ、オイスターソースなどで味付けする。

 熱々に蒸された小ぶりのシューマイにポン酢を付けて口に入れると、ソバの実のもっちり、ニラの茎のシャキシャキとした食感が何とも面白い。肉のうま味にニラや大葉の爽やかな風味が加わり、飽きずに食べ進められる。

 同店は趣味のそば打ちが高じて1990年、東武日光線新鹿沼駅前にオープン。「3年もてば、と思っていたら30年続いた。多くの人が関わってくれたおかげ」と柏崎さん。「多くの人に食べてもらえたらうれしい」と、希望があればシューマイのレシピを公開するという。

 ■メモ 鹿沼市鳥居跡町1416の11。午前11時半~午後2時(ラストオーダー1時50分)、同4~7時(同6時半)。月曜定休(月1回火曜休み)。(問)0289・62・1195。