ミニかまくらに願い込め 日光・湯西川温泉観光施設など 道幅広げ密避ける対策

下野新聞
2022年2月9日

 【日光】湯西川温泉の観光、宿泊施設でミニかまくらや巨大かまくらにろうそくがともされ、幻想的な光景が宿泊客を楽しませている。

 新型コロナウイルスの影響で、冬の風物詩「湯西川温泉かまくら祭」は昨年に続いて中止に。これを受け同温泉の一部施設が感染防止対策を講じた上で、来場者や宿泊客をもてなそうと実施している。

 観光施設「平家の里」では、ミニかまくら約300個と高さ約3メートルの巨大かまくら3基が並び、午後6時まで点灯。密を避けるため、来場者が通る道幅を広く確保するなどしている。

 来場した真岡市亀山1丁目、会社員平松凌真(ひらまつりょうま)さん(25)は「かまくら祭の中止は残念だがここで見られてよかった。すごくきれい」と見入っていた。施設入場料が必要。28日まで。

 旅館「上屋敷平の高房」は同館隣に従業員らで150個以上のミニかまくらを作り、宿泊者に公開。金、土、日曜の夕刻にろうそくをともしている。3月中旬まで点灯する予定。

 平家の里理事長で同旅館の社長山城晃一(やましろこういち)さん(67)は「コロナ禍で大変な中、思いが込められたかまくらを見てもらい、心を癒やしてほしい」と話す。