観光情報 カードで発信 廃線ウォーク、梅林、土産店… 市観光機構など44種制作、配布 安中
群馬県の安中市観光機構(武井宏理事長)などは、市内の観光情報を紹介する「あんとりっぷカード」を制作し、磯部温泉の宿泊施設やJR安中榛名駅などで配布している。廃線ウォークをはじめとする観光体験と宿泊施設、土産店、飲食店のカードを提供することで、市内観光の回遊性を高める。
カードには所在地や連絡先などの情報とともに専用ウェブサイトへアクセスできるQRコードが掲載されている。秋間梅林での梅ジュース作りなど19種類の体験プログラムをはじめ、土産店13店、飲食店12店を紹介するカード計44種類を制作。体験プログラムと土産店のカードは中国語(繁体字)版、英語版を用意した。
38種類のカードを一度に陳列できる大型の陳列台を磯部温泉のホテル磯部ガーデンに設置。10種類のカードを配布できる陳列台を今月中旬から、JR磯部駅や碓氷峠鉄道文化むらなどに順次設けている。施設の立地や客層に合わせて紹介するカードの組み合わせを変えていく予定。
カードは地域の観光資源の磨き上げを目的に、市観光機構が市内の観光団体などと昨年夏から取り組んでいる域内連携事業の一環。
企画に携わった磯部観光温泉旅館協同組合の桜井太作組合長は「地元の人が知っている情報をカードにすることで、今まで知られていなかった安中の魅力を観光客に伝えたい」と話している。