老舗の味に独自の工夫餃子セット かんな らーめんと餃子(ぎょーざ)
日増しに寒さが身にしみるようになってきた。そうなるとラーメンが食べたくなる。昨年11月、本町にオープンしたラーメンとギョーザの専門店「かんな」は、シンプルで飽きのこない昔ながらのしょうゆ味のラーメン(800円)がウリだ。
琥珀(こはく)色に透き通るスープは、まろやかな塩味としっかりとしたコクを感じられる。豚から取っただしが決め手だ。もちもちと食べ応えある太めの縮れ麺はスープと相性抜群。ギョーザはニンニクを使わないのが特徴だ。
店主の上野浩史(うえのひろし)さん(34)は、県内の老舗のラーメン店「一品香」で約5年修業を重ねた。しょうゆスープに太麺の組み合わせも店の系譜をくむ。
だだ、「ベースは同じだが、同じ味にはならない」。修業中、チャーシューなど要となる具の味は教わらなかった。代わりに「まねして作らない方がいい」との教えを受けた。試行錯誤を重ね、開店後の今も改良を続けている。
スープを仕込むずんどうの使い込み具合によっても、味わいが変わるのだそうだ。「日ごとの違いも楽しんで」と上野さんはほほえんだ。
■メモ 宇都宮市本町9の25▽営業時間 午前11時半~午後2時半、午後6~9時(いずれもラストオーダーは30分前)。店斜め向かいに提携駐車場有り▽定休日 日曜(週1日夜営業休み有り)▽(問)028・615・7300