障害者が手作り ご当地バーガー 東京・県産直フェアでも販売 東吾妻・あにまーと
障害者が焼き上げたパンを販売する「パン工房あにまーと」(東吾妻町郷原)は、ご当地グルメで同町産こんにゃくを使った「デビルズタンバーガー」の販売を始めた。9~11日は東京都のJR上野駅で開かれる県産直フェアにも出店。障害者が製造から販売まで手掛ける商品をPRすることで、雇用の場を広げるとともに、町の知名度向上にもつなげたい考えだ。
デビルズタンバーガーは町が2017年に行った特産品づくりプロジェクトで町産こんにゃくを使う商品として誕生。独特の形状をしたコンニャクの花が、英語で「悪魔の舌(デビルズタン)」と呼ばれることをヒントに、舌に見立てたこんにゃくやベーコンなどをバーガーからはみ出すように盛り付ける。現在は5事業者がそれぞれオリジナルのバーガーを販売している。
同工房で販売するバーガーは、メンチカツ、コロッケ、ハムカツの3種類。利用者が焼き上げた固めのパンに嬬恋村産のキャベツ、赤色でピリ辛の同町産こんにゃくを挟み、同町と友好自治体協定を結ぶ東京都杉並区で作られたてりやきソースで仕上げる。価格はいずれも290円。
同工房は、障害者福祉施設「あにまーと」などを展開するNPO法人「吾妻の福祉を推進する会」(同町植栗、工藤卓宏理事長)が運営している。
産直フェアでは1日1000個の販売が目標。期間中は系列の吾妻郡内の5店舗でもバーガー3種類のみの販売とする。工藤理事長は「商品を多くの人に知ってもらうことで、障害者たちの活躍の場も広がってくるはず」と期待している。