癒やしのクラゲ50匹 宇都宮動物園が企画展 ゆら~り 優雅な舞い

下野新聞
2021年11月26日

 【宇都宮】クラゲを見ながら生態を学べる秋の特別企画展「クラゲの世界へ」が上金井町の宇都宮動物園で始まり、ゆったり泳ぐ姿に来園者が見入っている。12月26日まで。

 世界最大級のクラゲ展示室がある加茂水族館(山形県鶴岡市)が協力した。展示しているのは9種類のクラゲ約50匹。南ヨーロッパに分布して60~90センチまで大きくなる「パルモ」や、傘が目玉焼きに見えるため英語で「フライドエッグジェリー(目玉焼きクラゲ)」と呼ばれる「コティロリーザツベルクラータ」など種類に応じて水槽を設置している。

 生態を知るコーナーでは「クラゲはカラダの90%が水分でできたゼラチン質の水生生物」「自身の運動能力は低く水の動きのままに生活する生き物」などと紹介。また海水温の上昇でクラゲの成長が早いなど大量繁殖に伴う漁業への悪影響も説明し、クラゲが害を与えない存在となるような環境づくりを呼び掛けている。

 担当の酒井信志(さかいしんじ)さん(23)は「優雅に泳ぐ姿を見て心を癒やしませんか」と話す。入園料で動物とクラゲが両方楽しめる。

(問)同園028・665・4255。

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