キノコいろいろ300種 茨城の筑波実験植物園、10月3日まで
茨城県つくば市内を中心に全国から約300種のキノコを集めた「きのこ展」が、同市天久保の国立科学博物館筑波実験植物園で開かれている。園内には近くの里山で採取された秋のキノコやオイル漬けされた外国産の高級キノコ、プロの写真家の作品などが展示され、来園者を楽しませている。10月3日まで。
園から半径10キロ圏内の公園や雑木林で採取された秋のキノコを中心に展示。形のよく似た食用と毒キノコを横に並べるなど工夫を凝らした。富士山の麓で採取したキノコや原木シイタケのような栽培されたキノコもある。
瓶の中でオイル漬けされた、季節外れのキノコや外国産のマツタケ・トリュフの展示も目玉の一つだ。同園が3年ほど前、ドライフラワーの保存法を応用して始めた。ほかの保存法より色落ちしにくく縮まないのが特長で、世界でも例を見ない展示だという。
今回は写真や映像作品、キノコにまつわるアート作品の展示にも力を入れた。夜に光るキノコを捉えた幻想的な写真なども並ぶ。市内から来た山口寛太君(6)は「キノコの中でもカエンタケが一番好き。いろんなキノコが見られて楽しい」と笑顔で話した。
2010年に始めた同園のキノコ展示は愛好家だけでなく子どもにも人気で、毎年約8千人が訪れる。同館の保坂健太郎研究員(45)は「採取したキノコは里山や裏庭にあるものばかり。誰もが見る場所にこれだけのキノコがあると知ってほしい」と話した。
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