アジサイ見学者に割引券 大田原の黒羽商工会 まつり中止、食事楽しんで

下野新聞
2021年6月19日

 【大田原】黒羽商工会は18日、黒羽地区の飲食店などで使える「くろばね味彩クーポン券」の配布を始めた。新型コロナウイルス感染拡大防止で、恒例の一大イベント「芭蕉(ばしょう)の里くろばね紫陽花(あじさい)まつり」を今年も中止したが、前田の黒羽城址(じょうし)公園などの色鮮やかなアジサイの見学者は多いため、割引クーポン券を活用して食事を楽しんでもらうなど地域経済の活性化を図る狙いだ。

 同まつりの実行委員会は同商工会などで構成。見学者に地元飲食店での食事や商店での土産物購入を促し、経済への波及効果を出そうと企画した。

 クーポン券付きチラシには同地区の飲食店や酒店、ホテルなど、使用できる対象店18店の紹介や地図を掲載しており、券の部分を切り取って使う。割引額は500円で、1会計につき一人1枚使用できる。

 2千部作製し対象店に置いたほか、午前10時から1、2時間、同公園で配布し、昼食などに利用してもらう。配布期間は月内だが、なくなり次第終了する。

 今年は、駐車場は閉鎖せず、7月15日まで夜間ライトアップ(午後7~9時)も行っている。園部賢一(そのべけんいち)会長は「アジサイの見頃は今月下旬から7月上旬。マスクを着用して密にならないようにして見た後に、黒羽のおいしい物を食べてほしい」としている。(問)同商工会0287・54・0568。

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