鹿島神宮にニホンジカの赤ちゃん誕生 かわいらしく元気
茨城新聞
2021年6月15日
「神の使い」として親しまれている鹿島神宮(茨城県鹿嶋市宮中、鹿島則良宮司)のニホンジカに赤ちゃんが誕生した。同神宮境内の鹿園(ろくえん)で、母シカにくっついて歩くなどかわいらしい姿を見せている。
今年は11日までに、2匹が誕生している。それぞれ5月30日と6月4日に生まれた。しっかりと4本の足で立ち、背中には白い斑点模様がくっきりと見られる。同神宮によると、同園では毎年、5頭前後の子ジカが誕生する。子ジカを含め、32匹のシカたちが生活しているという。
伝承によると、シカの神として知られる天迦久神(あめのかくのかみ)が、同神宮の御祭神の武甕槌大神(たけみかづちのおおかみ)に天照大御神(あまてらすおおみかみ)の命令を伝えたという。このため、同神宮ではシカを神の使いとして大切にしている。
同園担当を16年務める中村勤さんは「母シカの乳をよく飲み、元気にしている」と目を細めた。
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