岩肌にけなげな薄紫 日光 コウシンソウ見頃

下野新聞
2021年6月12日

 日光市足尾町の庚申山(1892メートル)の岩肌に希少な食虫植物「コウシンソウ」が薄紫色のかれんな花を咲かせ、登山客らの目を楽しませている。

 同所に自生するコウシンソウは国の特別天然記念物で、背丈は6~7センチ。梅雨の時季にひっそりと1センチ程度の花を咲かせる。

 同市足尾観光課によると、今月上旬に開花し、上級者向けのルート「お山巡りコース」にあるツル・カメ岩付近の群生地で見頃。梅雨入りを前に晴れ間が広がった11日は花を写真に収めるハイカーらの姿が見られた。同課の福島大輔(ふくしまだいすけ)係長は「花の数は例年と同じくらい。今月下旬ごろまでは楽しめるでしょう」と話している。

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