リアルな恐竜 ARで体感を 神流町恐竜センターがアプリ開発
リアルな恐竜の姿に触れてもらおうと、恐竜骨格の展示などをしている群馬県神流町恐竜センターは、恐竜のアニメーションCGをタブレット端末の画面上で楽しめる展示ガイドAR(拡張現実)アプリを開発した。15日から来館者に利用してもらう予定で、担当者は「恐竜に興味を持ってもらうきっかけにしたい」と期待している。
骨格標本だけでは伝わりにくい恐竜の実像を分かりやすく紹介しようと、アプリ制作を企画。国の地方創生交付金を活用し、都内の専門業者に依頼した。
アプリは来館者に有料(1時間1000円)で貸し出すタブレット端末で骨格標本などを読み込むと、画面上に実物大の恐竜や海洋生物の動く姿が映し出される。館内7カ所で表示され、全てを探し出すスタンプラリー形式のゲームにもなっている。
CGは恐竜図鑑などのイラストを手掛けるアーティスト、服部雅人さんが制作した。中には恐竜同士が戦う様子を表現したものもあり、同センター公式ツイッターでPR動画が公開されている。
自宅で気軽に恐竜について学んでもらおうと、無料アプリ「おうちでAR」も先行してリリース。こちらは町内で化石が発見された「サンチュウリュウ」やティラノサウルスなど8種類の恐竜が実物大と手のひらサイズで表示されるほか、恐竜や海洋生物の特徴を紹介する「恐竜ずかん」などの機能がある。
無料アプリは同センターホームページなどからダウンロードできる。(後藤遼平)