日立シビックセンター科学館リニューアル 体験型多数 17日再オープン、事前予約制

茨城新聞
2021年4月17日

日立シビックセンター科学館(茨城県日立市幸町1丁目)の大規模改修が完了し、「サクリエ」の愛称で17日、リニューアルオープンする。開館30年を経て初めて、内容を一新。新たに立体構造物の巨大ジャングルジムをはじめ、体験型展示物を多数そろえた。当面は新型コロナウイルス対応で入館に事前予約が必要で、1日当たり400~500人に制限する。

科学館はシビックセンター8、9階にあり、1990年12月に開館、昨年12月に30周年を迎えた。この間、展示物の一部入れ替えは実施したが、今回は内装を含めて全面的に改修。展示物100点のほとんどを刷新した。改修費は約11億5700万円。

再開は1年ぶり。例年、プラネタリウムがある天球劇場と合わせた年間入館者数は約13万~14万人だったが、リニューアルにより、2023年度には20万人を目指す。

目玉は高さ約7メートル、幅約20メートル、奥行き約5メートルの巨大ジャングルジム「ためしてハニカム」。3層構造で、上下に移動しながら、13カ所の展示物で数学や科学の原理を学べる。

フロア内の配置も工夫。五つのコーナーに分け「わたし」から「宇宙」へ順に尺度を大きくしながら、それぞれに関心を持てる展示内容。パワーショベル模擬操作や竜巻体験もできる。

実験ショーが行われるサイエンススタジオはメーンフロア8階の中央部に移し、実験回数も増やす。9階には工作教室用のスペースやプログラム体験室を設けた。受付は地下1階から1階に移設した。

入館には当面、事前予約が必要。午前9時~正午、午後1時半~4時半の2部制で、定員はそれぞれ200~250人。同館ホームページなどで予約できる。17日はいずれも定員に達している。

16日には記念式典が開かれ、小川春樹市長らと小学生2人がテープカット。地元の市立中小路小6年の23人が一足早く、新施設を体験した。同小6年の片岡琉真君(11)は「ジャングルジムが楽しみ」、伊藤春さん(11)は「理科の実験が好きなので何回も来てみたい」と笑顔を見せた。

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