こだまスイカ出荷始まる 筑西 好天と寒暖差、甘い実育む
茨城新聞
2021年3月9日
筑西、桜川両市の特産品「こだまスイカ」の出荷作業が始まった。栽培農家の飯泉光一さん(69)=筑西市猫島=は、出荷直前のこだまスイカを手に「成長は例年より約1週間早い。1、2月の天気が良く、寒暖差があり、甘い実ができた」と笑顔を見せた。
飯泉さんは妻、みよ子さん(68)と2人で、ビニールハウス28棟(約70アール)を使って栽培。昨年12月初めに苗を植え、1月中旬から授粉作業をした。温度管理に苦労したといい、「直売所に出しておいしいと言ってもらえるのが一番うれしい」と語る。
JA北つくばによると、両市では1日に出荷が始まり、ピークは6月ごろになる。出荷先は主に首都圏で、小売価格はL玉5個で1箱約6千円。昨年は両市の生産者147人が計約60ヘクタールで栽培し約40万ケースを販売、売り上げは約10億円に達した。