「平安物語」糸で描く 刺しゅう絵画12点
上毛新聞
2021年3月9日
伝統工芸士や現代の名工に認定された刺しゅう家、荒木千恵子さん(桐生市梅田町)の作品展「糸でいざなう悠久の美」が来月16日まで、同市錦町の桐生信用金庫本店で開かれている。日本の歴史文化や欧州の街並みを刺しゅうで表現した絵画12点が会場を彩る。
桐生織の生地などを背景に組み合わせた大作「平安物語」や女僧3人を描いた「虚無僧」、セーヌ川やベネチアの風景を落ち着いた色味で表現した作品などが並ぶ。
荒木さんは刺しゅう歴約60年。桐生伝統の横振り刺しゅうと絵画を組み合わせた「刺しゅう絵画」の第一人者。荒木さんは「絹の文化を後世に残せるように作っている」と話した。
午前9時~午後3時。土、日、祝日休み。問い合わせは荒木さん(?090-5433-5303)へ。