茨城県西から見る筑波山紹介 筑西の市民団体、パンフ2000部作成

茨城新聞
2021年2月14日

東京農大OBらでつくる市民グループ「つくば景観研究会」(筑西市)が、県西地域から眺める筑波山の魅力について写真で紹介するパンフレット「私の知らない筑波山」を作成した。地域の名物となっている梨やソバ、ヒマワリなどの花を背景にした景観や、母子島(はこじま)遊水地付近から眺める絶景「ダイヤモンド筑波」の魅力が紹介されている。

地域の財産について広く再発見してもらう狙いがあり、2千部を作成。関東鉄道常総線の各駅などに配置するほか、市内小中学校の各学級に2部ずつ配布する予定だ。さらに移住希望者への配布や、同市と東京都台東区の交流事業に活用する構想もあるという。

パンフレットはA3サイズ(両面カラー)を四つに折ったもの。掲載された写真15枚は、同会が2017年から19年まで計3回主催した景観写真コンテストの応募作品などを活用している。また、筑波山を詠んだ正岡子規の俳句や、筑波山に触れた永井荷風の日記の一節なども紹介されている。

同会は、同市の2020年度「住民参加型まちづくりファンド事業」の補助金を活用し、事業費19万8千円のうち9万9千円の支援を得た。

同会の岩崎俊彦代表(77)は「地域おこしの一環。特に首都圏の人たちに注目してもらい、風景だけでなく地域の名産品も楽しんでもらえれば」と話している。

希望者には提供する。問い合わせは同会事務局(電)0296(37)7596