雲間にダイヤモンド筑波 結城で観賞会、300人くぎ付け

下野新聞
2018年1月13日

 【結城】筑波山の二つの峰の真ん中から朝日が昇る「ダイヤモンド筑波」を観賞する「日の出を見る会」が12日朝、結城の割烹(かっぽう)旅館「結城ガーデン」で開かれた。山頂に雲がかかったためくっきりと形を拝むことはできなかったが、参加者は稜線(りょうせん)からしだいに光が漏れる美しい光景にくぎ付けになった。

 筑波山の北西に位置し、二つの峰が並んで見える同旅館では毎年1月12日午前7時5分ごろ、ダイヤモンド筑波と呼ばれる神々しい光景を観賞できる。約20年前から始まった会には県内外から多くの人が訪れ、大自然の偉大な姿を前に1年の平穏などを祈っている。

 今年は約300人が参加。和太鼓の演奏などを楽しみながら神秘の瞬間を待った。はっきりと見ることはできず、「もう少し雲が外れてくれれば」との声が漏れたが、参加者は夢中でシャッターを切っていた。

 友人と2人で訪れ、毎年参加しているという小山市高椅、主婦星野(ほしの)スミ子(こ)さん(70)は「昨年ほどはっきりとは見られなかったが満足。来年も元気に参加したい」と話した。

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