春の香り じゅうたんのように広がるプリムラ、小美玉で出荷
茨城新聞
2021年1月28日
サクラソウ科の園芸植物、プリムラ・オブコニカの出荷が、小美玉市大谷の山口花卉(かき)園で最盛期を迎えている。15~20度に保たれた温室には、出荷を待つ花がじゅうたんのように広がり、室内は春の雰囲気に包まれている。
プリムラ・オブコニカは高さ約30センチ、花の大きさ約5センチで、花の数が多いのが特徴。家庭での観賞用のほか、卒業式や入学式などの会場装飾に使われる。昨年12月上旬から開花し、出荷作業は同月下旬から始まった。来月上旬ごろまで、関東を中心に計約3万鉢を出荷する。
従業員たちは、ピンクや紫色の濃淡が付いた花が咲く鉢を手に、包装ビニールを丁寧に掛けていった。山口将章社長(42)は「コロナ禍で家にいる時間が長くなっている。花屋で買い求め、家に飾って楽しんでほしい」と話した。