水戸産ワイン、今年も 新たに「がぶ呑み」販売

茨城新聞
2020年11月8日

水戸市の中心市街地でワインを醸造するまちなかワイナリー「ドメーヌ水戸」の2020年新酒が同市内の店頭に並び販売を開始した。醸造を始めて5年目となる今年は、同市産ブドウを使った定番の赤ワインのほか、より親しんでもらおうと、白と赤の「がぶ呑(の)みワイン」を新たに販売。年明けには、JA水戸が共同プロジェクトとして同市や城里町で栽培したブドウを使ったワインも取り扱い、商品構成を充実させた。

ドメーヌ水戸は、16年から同市泉町2丁目の泉町会館で自社醸造を開始。赤は同市の鯉渕学園農業栄養専門学校で収穫したブドウ品種、アーリースチューベンを使用。長梅雨と猛暑に悩まされ、収穫時期を従来の8月上旬から下旬にずらすなどして、バランスを保ったという。

宮本紘太郎社長は新酒について「イチゴのような香りが心地よく。華やかでスマートな味わい」と表現。例年は豚などの肉料理に合うよう仕上がるが、今年は「柔らかいので魚料理に。カツオやマグロといった赤身の刺し身にも合う」と飲みやすいワインとなった。

750ミリリットル入りで3千円(税抜き)。19日からは500ミリリットル入りも販売し、2千円(同)。合わせて500本の出荷を見込む。

新たに販売する「がぶ呑みワイン」は、白の辛口「水戸ブランコディマリア」と、赤のフルボディー「ミトロホアランギス」で、ともに750ミリリットル入り1500円(同)。いずれも千本程度の出荷を見込む。京成百貨店やスーパーのセイブなどで取り扱う。

このほか、JA水戸ワインブドウ生産部会の水戸市と城里町の部会員が生産した4品種のブドウを使ったワインも年明けに販売を開始する。

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