水戸産ワイン 19年新酒お目見え 芳醇、味わい深く
水戸市の中心市街地でワインを醸造するまちなかワイナリー「ドメーヌ水戸」の2019年新酒が完成し、同市内を中心に店頭にお目見えした。醸造を始めて4年目となる今年も、同市産ブドウを使った赤ワインや、山形県産デラウェアを使った白ワインを11月から順次販売。JA水戸が共同プロジェクトで栽培してきたブドウを使ったワインも限定的に取り扱い、多品目化に乗り出した。
ドメーヌ水戸は、16年から同市泉町の泉町会館で自社醸造を行っている。赤は同市の鯉渕学園農業栄養専門学校で収穫したブドウ品種、アーリースチューベンを使用。宮本紘太郎社長は「深みがあり芳醇(ほうじゅん)な香り。昨年より味わい深く仕上がった」とアピールする。3日に販売を始め、千本程度の出荷を見込む。白は1300本程度の出荷を見込み、11月中に販売する予定。いずれも1本750ミリリットル入りで2500円(税抜き)。同市内の京成百貨店地下1階や宮本酒店などで購入できる。
このほか、16年に設立されたJA水戸ワインブドウ生産部会の水戸市と城里町の部会員が生産したブドウで、「栗崎ピノ・ノワール」と「城里メルロ」の2種類を醸造した。出荷時期は未定だが、限定販売したい考え。
宮本社長は「多品目化の第一歩を踏み出せた。今後はワイナリーの拡充も考えており、見学や体験できる環境や、もっと高品質なワインを供給できる体制づくりをしたい」と展望を語った。
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