「真心一魂」の酒米収穫 高萩、12月中旬に発売へ

茨城新聞
2017年9月21日

高萩市の新たな特産品の日本酒に使用する酒米の稲刈りが20日、同市秋山の水田で行われた。夏場の日照不足などが心配されたが、作柄は昨年並みで、12月には市産米の純米吟醸酒「高萩真心一魂」の発売を予定している。

稲刈り作業は同市秋山の農家、下山田誠司さん(67)の水田で行われ、黄金色の稲穂が次々と刈り取られた。小田木真代市長も収穫の様子を見学し、下山田さんは「夏場の日照不足はあまり影響がなかった。心配なく日本酒の仕込みができる」と説明した。

酒米の生産は市の農業振興や地域活性化を目的に、2015年からの取り組み。「高萩真心一魂」(720ミリリットル)2500本を生産し、今年2月に初めて販売し、6月末には完売した。今年は作付面積を増やし、3500本の生産を目標に12月中旬に販売開始を予定している。

小田木市長は「天候不順を心配したが、生産農家の技術でしっかりと実った。うれしいことがあったときなどに真心一魂を飲もうと思ってもらえれば高萩の活性化にもつながるのでは」と話した。 

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