風に揺れる紫の花 偕楽園 水戸の萩まつり27日まで
水戸市常磐町の偕楽園で5日、「第53回水戸の萩まつり」が開幕した。27日まで。土日祝日は開園時間を午後9時まで延長し、萩の花をライトアップしている。水戸観光コンベンション協会主催。
園内の萩は、宮城野萩を中心に白萩や山萩、丸葉萩など計約750株。第9代水戸藩主徳川斉昭が1842(天保13)年に仙台藩から譲り受け、園創設とともに植えたとされる。まつり初日はまだ咲き始め。所々で、淡い紫の小さな花が風に揺れていた。
まつりは新型コロナウイルスの感染防止に努め、例年より規模を縮小して開かれた。初日の5日に園内行事を集中開催。午前中は東門で黄門さまご一行や水戸の梅大使が来園者を出迎えたほか、孟宗竹林が開放され、納涼イベントとして浴衣姿の男女が番傘などを手に写真撮影に興じていた。好文亭西塗縁広間では、水府提灯(ちょうちん)づくり教室があり、思い思いの文字を入れるなどして提灯づくりを楽しむ親子連れや女性グループの姿があった。
午後8時から約10分間、疫病退散を祈念して花火約140発が秋の夜空に打ち上げられた。また、夜間に見晴広場で予定されていたキャンドルアートやステージは、降雨のため中止となった。
市内で観光イベントが開かれるのは、同園で2月に開かれた「水戸の梅まつり」以来。新型コロナの感染拡大を受け、梅まつりは園内行事が中止となった。
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