時代映す絵双六 明治から昭和の雑誌付録23点 渋川で企画展

上毛新聞
2020年1月4日

 明治から昭和にかけて雑誌の新年号の付録として人気を集めた「絵双六」を紹介する企画展が2月28日まで、群馬県渋川市伊香保町の徳冨蘆花記念文学館で開かれている。少女向けの愛らしいデザインから富国強兵を題材にしたものまで時代を映す23点が並ぶ。

 「少女通学すごろく」(大正8年)は「みちくさ」「わすれもの」「遅刻」など子どものほのぼのとした日常が升目になっている。季節の家事や行事を取り入れたり、出世競争を題材にしたりしたタイプのほか、「軍国飛行双六」(同5年)といった勇ましいものも。同館は「原本は少なくなっており貴重。昔を懐かしんでほしい」としている。

 明治期に外国人向けの土産物として考案された昔話やおとぎ話の「ちりめん本」も約20点展示している。

 午前8時半~午後5時。大人350円、小中高生200円。17日休館。問い合わせは同館(電話0279-72-2237)へ。