栄養満点「薬膳カリー」 道の駅ばとう新メニュー イノシシ肉使用、来月発売

下野新聞
2019年5月24日

 【那珂川】北向田の道の駅ばとう内の中核施設「馬頭むらおこしセンター」(藤田真一(ふじたしんいち)社長)は、町特産品のイノシシ肉を使った新メニュー「八溝ししまる薬膳カリー」を考案した。薬膳師の監修の下、旬の町産食材をふんだんに使っているのが特徴で、6月3日から道の駅のレストランで1日10食限定で販売する。藤田社長(65)は「食べに来て英気を養ってほしい」と話している。

 八溝ししまる薬膳カリーは、イノシシ肉を使ったキーマカレーとウインナーのほか、古代米入りのごはん、季節によって変わる温野菜と生野菜、野菜スープ、杏仁(あんにん)豆腐が、小砂(こいさご)焼の大きな陶器に盛り付けられている。税込み1300円。

 監修した国際中医薬膳師の小鮒千文(こぶなちふみ)さん(39)=矢又=によると、イノシシ肉は内臓の働きを高め、体力回復に作用するという。また女性に必要な良質な鉄分やビタミンBが豊富に含まれ、貧血や美肌、美髪効果も期待できるという。さらに旬の野菜を食べることで、心身を整える薬膳に近い効果が期待できるとしている。

 レストランではすでに、イノシシ肉を使ったそばと丼を販売している。藤田社長は「女性向けに新たなメニューを出したい」と考え、昨秋から検討していた。器も含めて「地産地消」のメニューが完成したことに満足しており、町農林振興課も「町産イノシシ肉の販売増につながってほしい」と期待を寄せている。

 (問)同レストラン0287・92・5711。