《北毛発 温泉百景》万座 雪上テーマパーク 安全重視の雪遊び提供

上毛新聞
2016年1月16日

「速いよー」「楽しいー」。浮輪のようなチューブに乗った子どもたちが雪上の坂を勢いよく滑り降りる。今季、開業60周年の節目を迎える嬬恋村の万座温泉スキー場が新設したスノーパークで歓声が上がる。
パウダースノーに加え、日本屈指の硫黄泉が楽しめるという強みを持つスキー場だが、新たな市場開拓も課題になっていた。雪の楽しみを提供する「雪上のテーマパーク」をコンセプトに、長さ50メートルのスノーエスカレーターを2基設置。チュービングやそりを楽しむキッズゲレンデのほか、初級者練習ゾーンに分け、子どもや外国人らの“スキー場デビュー”を後押しすることになった。
例年に比べて雪が少ない中、予定通り先月26日の利用開始に間に合わせた。整備を担当する浅井智昭さん(40)は「安全安心を重視しながら、雪遊びを満喫できるよう試行錯誤した。思った以上に利用者が多く、笑顔が力になる」とほっとした様子で手応えを語る。
スノーパークのほかにも、小学生以下のリフト料を全日無料にしたり、20歳を対象に平日リフト料を無料とするなど若者の誘客に向けたサービスを展開している。
営業企画担当の染野進さん(32)は「国内の人口減少が進む中、先を見ていかないといけない」と気持ちを引き締める。次世代を担う子どもや外国人旅行者にスキー場に愛着を持ってもらい、繰り返しての来場につながるかが将来への鍵を握るとみる。
老若男女やスキーのレベルに関係なく楽しめるスキー場を目指す。多彩なゲレンデでの楽しみ方とともに、疲れた体を癒やす湯けむりの魅力をPR、先人が築いた伝統を生かしながら新たな挑戦は続く。

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