「染野家」「小堀の渡し」知って 5日から茨城・取手でイベント

茨城新聞
2021年11月4日

茨城県取手市は市内の2大観光スポット「旧取手宿本陣 染野家住宅」と「小堀(おおほり)の渡し」を広く知ってもらおうと、11月5~21日の間、特別コラボイベントを開催する。染野家住宅では特別展示が行われ、小堀の渡しでは期間中の金、土、日曜日が乗船無料となる。

染野家住宅(同市取手2丁目)は、水戸徳川家歴代藩主が休憩に利用した施設で、県指定文化財、市指定史跡。今回、特別展示として、徳川斉脩(なりのぶ)直筆の「春蘭の画」掛け軸(5~7日公開)、徳川斉昭直筆の書歌(滝の和歌、12~14日)、同書歌(利根川を渡る和歌、19~21日)を週替わりで公開する。また期間を通し、慶喜に仕えた渋沢栄一が力を入れた日米交流時の答礼人形「ミス茨城、筑波かすみ子」など、斉昭、慶喜に関係する資料の写真パネルも展示する。

小堀の渡しは、利根川を挟んだ同市小堀地区と市内中心部を結ぶ観光船(片道200円)。「小堀」「取手緑地運動公園駐車場前」「取手ふれあい桟橋」の3カ所の船着き場間で運航している。期間中に無料日を設けることで、多くの人に知ってもらう機会とする。

市は「船着き場の緑地運動公園駐車場前と染野家住宅は徒歩約5分。ぜひこの機会に二つのスポットを巡ってもらえれば」と話している。

地図を開く 近くのニュース