いちごまんじゅう商品化 鹿沼商工高生が開発 「かわいらしさ」が売り きょう発売、全国PRへ

下野新聞
2021年10月15日

 【鹿沼】鹿沼商工高の商業部の生徒8人が商品開発に取り組んでいたイチゴのまんじゅうが完成した。商品名は「青春(あまずっぱい)いちごまんじゅう」。生徒たちは14日、生産に協力した村井町の三宝製菓(さんぽうせいか)を訪れ完成品を受け取った。15日に宇都宮市本町の県アンテナショップ「おいでよ!とちぎ館」で発売し、来年の「いちご一会とちぎ国体」でも販売して全国にPRする考えだ。

 生徒たちは「生産から販売までを自分たちで」をコンセプトに、2年前から本県特産のイチゴを使った商品開発に取り組んでいる。

 商品化に当たっては、「いちごの形」をした菓子の意匠権を2019年に特許庁へ申請し、翌20年に20年間有効の意匠権を取得。知的財産権などの法律問題やマーケティングについての知識を学んできた。

 まんじゅうは、自分たちで出し合ったアイデアを基に校内アンケートを取り、「かわいらしさ」を重視した。今春以降、三宝製菓と大量生産に向けた打ち合わせなどを行ってきた。

 完成品は、イチゴの形を模し、あんを包む生地の表面は凹凸でイチゴの粒を表現している。あんは県産とちおとめとミルクあんを混ぜ、イチゴの風味が感じられる仕上がりとした。

 商品パッケージのデザインも生徒が考えた。「鹿沼市限定」と銘打った県内向けと、「栃木県限定」の全国向けの2種類を用意した。完成品を見た2年小林由萌(こばやしゆめ)さん(17)は「早く販売されているところを見たい」と笑顔で話した。

 商業部部長の3年守友楓花(もりともふうか)さん(18)は「企画元として学校の名前が入っていて感動した。頑張ってきたことが形になってうれしい」と喜んでいる。

 まんじゅうは1箱6個入りで648円。当面、県アンテナショップで販売する。

地図を開く 近くのニュース