風鈴の音色 涼を演出 【負けない 新型コロナ】佐野・唐澤山神社

下野新聞
2021年8月8日

 【佐野】富士町の唐澤山神社で29日まで、参道を天明鋳物の風鈴で飾る恒例の納涼行事「風鈴参道」が行われている。7日には新型コロナウイルス禍の収束を願う疫病退散特別祈祷(きとう)も始まった。

 風鈴参道は暑い夏に涼しさを演出しようと、2018年から実施。今年は500個の風鈴が参道に取り付けられ、境内に「ちりん、ちりん」と涼やかな音色を響かせている。

 禰宜(ねぎ)の佐野由希子(さのゆきこ)さんは「山に響いて返ってくる天明鋳物の優しい音色と、虫たちの声との共演も楽しんでほしい」と話す。

 足利市から訪れたという家族連れは「時折流れてくる風が2倍も3倍も涼しく感じる」と、風鈴に目を向けていた。

 特別祈祷は9日まで1日3回行われる予定。7、8日に計画されていた同神社の夜間参拝は、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い来月以降に延期となった。

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