御城印を販売  下野の「児山城址守り隊」 4種類、保全活動資金に

下野新聞
2021年7月2日

 【下野】下古山の県指定史跡・児山城跡の保全活動をしている市民団体「児山城址(じょうし)守り隊」は1日、御城印の販売を始めた。

 御城印は4種類。同城址に自生するヤマユリを中央に配し、「児山城」と墨書している。種類によって字体や彩色などを変えている。B6判で300円。イベント時に販売する2種類の手描きの色紙版は700円。下古山のグリムの館で販売している。

 デザインは、同隊事務局の黒須重光(くろすしげみつ)さん(70)と会員の鈴井祐孝(すずいすけたか)さん(82)の手作り。御城印は、保全活動の資金を捻出するために発行することになった。ヤマユリの開花時期に合わせ、児山城の歴史と自然のパネル展開催を10~17日、現地で予定しており、会場でも御城印を販売する。同城址には駐車場がないため、近くのグリムの館の駐車場を利用してほしいとしている。

 児山城は、約700年前の鎌倉時代の終わりごろに、宇都宮頼綱(うつのみやよりつな)の四男多功宗朝(たこうむねとも)の子の朝定(ともさだ)が築城したと伝えられている。現在も中心部に当たる本丸の堀や土塁が良好な形で残されている。

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