「長倉線」ツアー手応え 茂木町観光協会 前期参加200人超 10月から後期スタート

下野新聞
2021年6月24日

 【茂木】町が新たな観光資源として着目し、町観光協会が4月に始めた未成線「長倉線」を巡るツアーの前期10回の参加者が計200人を超えたことが23日、同協会のまとめで分かった。目標の200人をクリアし、好評も得た。同協会は前期に得たノウハウを生かし、10月から後期ツアーをスタートする。

 前期ツアーは4月17日から6月20日まで計10回、各回25人程度を定員に開催。県内外から206人が参加した。客単価平均3千円で算出した事業収入は約60万円。

 茂木駅発の昼食なしの入門コース(2千円)からJR宇都宮駅発のバス送迎付き(6千円)まで4コースを設定。茂木駅発では、4回が定員いっぱいになった。半面、宇都宮駅発は伸び悩み、2回は最少催行人員に届かず中止された。当初予定になかったが、6月に茂木駅発の2回を加え計10回の開催で目標に達した。

 参加者は60代(41人)、50代(39人)など中高年を中心に、7歳から82歳まで幅広い。近隣市町や宇都宮市からの参加が多く、東京都、埼玉、神奈川県から各4人、千葉県から3人、茨城県から10人が参加した。参加者の反応は「違う季節にまた来たい」「昼食のおにぎりがおいしかった」など「ほぼ満足」以上が大半を占めた。

 ツアーを企画し、ガイドも務める町商工観光課の滝田隆(たきたたかし)課長(町観光協会事務局長)は「交通事業者や大手旅行会社も興味を持ち始めた。いい旅行商品という評価なのではないか。自信になり、お客さんの喜ぶ顔は励みになった」と話す。

 前期の経験やノウハウを生かし、10月以降最低10回の後期ツアーを企画する。団体申し込みのオーダーメードコースを含め、参加者200人を目標にしている。

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