水戸市植物公園、温室改修「写真映え」 通路広く、休憩場所増 GW無料

茨城新聞
2021年4月30日

水戸市小吹町の市植物公園が29日、リニューアルオープンした。二つの温室を改修して立体花壇などを設置したほか、休憩スペースも増やし、幅広い世代が楽しめるよう工夫が施された。初日は約600人が来園。記念式典も開かれ、関係者らがテープカットで祝った。

新しくなったのは、観賞大温室と熱帯果樹温室。150種超1500株の植物が展示され、両施設を合わせた広さは約1900平方メートル。室内にはペチュニアやロベリアが植えられた立体花壇など、若い世代の来園者増加を目指し、「写真映え」する場所が多く設けられた。

また、車椅子の利用者を想定して室内通路を広くしたほか、高齢者や子どもでもゆったりと過ごせるように、座る場所や休憩スペースを増やした。トイレの壁面にも植物をふんだんに配置し、緑を感じることができるようになっている。

式典に出席した高橋靖市長は「リニューアルを機に幅広い年代の方に楽しんでもらえる施設になったと思う。水戸の植物園はすごいと認知してもらえるよう魅力を発信してもらいたい」と祝辞を述べた。

式典後、西川綾子園長が来賓らを案内し、温室の見どころなどを説明。西川園長は「珍しい植物を植えて独自性を出すのと同時に、ありふれた植物でも、見せ方を工夫するだけで違った視点で楽しめる」と施設の魅力を語った。

リニューアルオープンの告知ポスターを描いた市立第四中3年、袴塚理子さん(14)は「(以前に来園したときより)雰囲気が豪華で爽やかに感じた」と感想を語った。同園は5月5日まで入園無料。ゴールデンウイーク中はさまざまなイベントを企画している。詳しくは同園ホームページへ。

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