《釣り》茨城沖のヤリイカ 重量級の引き痛快 生きたまま持ち帰りも

茨城新聞
2021年4月17日

春先の茨城県沖ではヤリイカが浅場でも釣れだす。釣果、サイズとも日によってムラがあるが、トップが60匹を超える日も多い。パラソル級も交じり、ずっしりとした重量級の引きは痛快だ。

うねりと風で荒れ模様だった3月初旬の県内店舗合同研修会の際は、感度がよいゲームロッドがうねりを吸収し、とても効果的だった。

今回は棚を広く探ろうと7本針仕掛け。良型狙いで上2本だけスルメイカで使用した14センチヅノをセットした仕掛けで臨んだ。

タックルはヤリイカ専用ざおに電動リール、道糸はPEライン3号、リーダーはフロロカーボン8号、重りは150号、イカヅノ投入器は船のものを借りた。

イカ釣り便利グッズ、カンナ修正器やサバ外し棒

 

最初のポイントは日立沖。合図とともに前方に投げられるよう、重りを持って待つ釣り人の姿はイカ釣りならではの光景。

イカは落ちてきた餌に反応する。重りが着底した直後に掛かるのが「着のり」。誘ってもアタリがないとき、20メートルくらい一気に巻き上げて落とし直すのが「巻き落とし」。この基本動作で底から約5メートル上の棚までシャクってを繰り返したが、いまひとつ乗りが悪く午前8時までにわずか5匹。

しかし大竹沖まで大きく移動するとアタリが連発。ゲソだけのバラシも増えたが2点掛け、3点掛け、さらには4点掛けと数を稼いだ。前夜に作った仕掛けも威力を発揮し3分の1は14センチヅノに掛かってきた。

今回の同行は14人。潮の流れによっては隣の人とオマツリになる。私は6号の幹糸、絡み止めビーズを使用したが、ビーズがあるとほどきにくく、釣れている地合いをロスしてしまうこともあった。幹糸も8号くらいあったほうが縮れにくいという。

船中トップは51匹。私は30匹だが十分満足。サバにイカヅノを丸のみされたりカンナが開いてしまったりしたときは修正器具やサバ外しがあると便利だ。

最近は釣れたイカを生かしたまま持ち帰れるサービスもある。自宅でさばきたてのイカを味わうのも乙なものだ。(上州屋土浦店・落合徹)