東武日光駅前広場に設置された路面電車

半世紀前の面影 駅前に 路面電車「東武100型」 日光 広場に車両常設展示 聖火リレー前に公開

下野新聞
2020年3月24日

 【日光】かつて国鉄日光駅-いろは坂の「馬返」間を走っていた路面電車「東武鉄道日光軌道線」の車両1両が30日から、東武日光駅前の市有広場に常設展示される。車両を所有、展示していた霧降高原の観光施設「チロリン村」から市に昨年3月、無償譲渡され、市が展示スペースを整備した。30日午後には市内で五輪の聖火リレーがあり、その前にお披露目される予定だ。

 日光の産業や観光面に貢献した車両は「東武100型電車」と呼ばれ、1968年の廃線まで約15年運行した。岡山市の岡山電気軌道に譲渡された後、2013年にチロリン村の山本雄一郎(やまもとゆういちろう)代表(69)が引き取った。

 18日夜、同駅前のバス停に隣接する広場に薄緑色とだいだい色の車両(全長約12・3メートル、重さ約15トン)がトラックで運ばれ、線路に載せる形で設置された。

 市は駅前のランドマークとしてPRし、観光客の写真スポットや駅前のイメージアップにつながることを期待している。事業費は広場整備やパンタグラフ交換など車両補修を含め約2千万円。

 基本的に車両内部は非公開だが、管理する市日光行政センターは「何らかの形で特別公開することは検討したい」としている。

 譲渡した山本さんは「車両は日光の財産。日光の玄関口に展示されることで、路面電車が果たした役割や歴史を理解してもらい、地域活性化や観光振興に役立ててほしい」と話している。

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