漆黒の雄姿、復活 真岡でD51組み立て 11月29日にお披露目

下野新聞
2015年10月21日

 真岡市が静岡市から無償で譲り受けたSL「D51-146号」(D51)の修復作業がこのほど終了し、車体の組み立てが20日、台町のSLキューロク館敷地内で行われた。11月29日に真岡駅周辺で開かれる「SLフェスタ」で正式にお披露目され、同館西側に常設展示される。

 車体は9月17日、車輪のついた「台車」、「運転室・ボイラー」、石炭や水を積む「炭水車」に3分割した状態で陸送され、老朽化した部品の修復や塗装などが進められてきた。

 組み立ては午前8時から、クレーンなどを使って行われ、鉄道ファンらが見守る中、午後4時半過ぎ、全長約20メートル、全高約4メートル、幅約3メートル、重さ約90トンの漆黒の雄姿が復活した。作業の現場を訪れた井田隆一(いだりゅういち)市長は「『SLの走るまち』に新たな目玉が誕生した。ぜひ多くの人に見に来てほしい」と話した。

 譲り受けたD51は1938年製造で、76年から静岡市の城北公園などで展示されてきた。県内自治体がD51を所有するのは初めてとなる。

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