偉大な国師しのぶ 雲巌寺で700年忌法要 大田原

下野新聞
2015年10月21日

 大田原市雲岩寺の臨済宗の名刹(めいさつ)、雲巌寺は20日、同寺で、創始者仏国(ぶっこく)国師の700年忌法要を執り行った。国師ゆかりの寺関係者など約50人の僧侶と檀徒(だんと)総代らが参列した。650年忌以来の大規模な法要となった。

 仏国国師(1241~1316年)は後嵯峨(ごさが)天皇の皇子で、鎌倉時代に多くの名僧を育て「天下の二甘露門」と称された。

 この日は方丈(本堂)で、法要のメーン「半斎(はんさい)」を行った。住職の原宗明(はらそうみょう)老師(71)が仏国国師に食事を供えて拝む儀式を行った後、僧侶たちが回りながら諷経(ふぎん)(読経)した。大勢の檀家(だんか)らは、諷経が響く様子を方丈の外から見守っていた。

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